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業務用エアコンを中古で購入するメリット・デメリット。新品とどちらを選ぶべき?

業務用エアコンは、新品だけでなく中古品も数多く販売されています。

学校や介護施設、工場、オフィスなどに設置する業務用エアコンを探している施設管理者のなかには、「中古品を買っても問題ないのか」「新品とどちらを選ぶとよいか」と気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、業務用エアコンを中古で購入するメリット・デメリットと、新品と中古品のどちらを選ぶべきかについて解説します。

なお、空調設備の導入やリニューアルに活用できる補助金については、こちらの資料にまとめています。ぜひご覧ください。

→【おすすめ!】記事と合わせて読みたい「空調設備導入に活用できる補助金と申請ステップを紹介」

【補助金活用ガイド】空調設備導入に活用できる補助金と申請ステップを紹介


目次[非表示]

  1. 1.業務用エアコンを中古で購入するメリット
    1. 1-1.機器の購入費を抑えられる
    2. 1-2.納品までの期間を短くできる
  2. 2.業務用エアコンを中古で購入するデメリット
    1. 2-1.寿命が短い
    2. 2-2.保証がついていない製品がある
    3. 2-3.故障や不具合の可能性がある
    4. 2-4.内部洗浄や冷媒ガスの充填が必要になる場合がある
    5. 2-5.省エネ性能が最新機種よりも低い
  3. 3.業務用エアコンは中古よりも新品を選ぶことが重要
  4. 4.まとめ


1.業務用エアコンを中古で購入するメリット

業務用エアコンを中古で購入すると、新品よりも安く手に入れられるほか、購入から設置までスピーディに対応してもらえるメリットがあります。


1-1.機器の購入費を抑えられる

業務用エアコンの購入には、施設の規模が大きくなるほど高額な予算が必要になります。中古品は、新品と比べて機器本体の価格が低く設定されているため、業務用エアコンの購入費を数十万円から数百万円ほど削減できる可能性があります。

機器代金は、製造年月日・機種・スペック・使用期間などによって異なりますが、3年ほどの中古品であれば新品の約50~80%の価格で購入できることが一般的です。また、複数台の購入によって販売事業者と値引き交渉を行える場合もあります。


1-2.納品までの期間を短くできる

購入してから納品までの期間を短くできることもメリットの一つです。

中古の業務用エアコンを販売している事業者は、店舗や倉庫にある在庫から商品を納品しています。そのため、即日または数日の短納期に対応している事業者も多く、迅速に設備の導入・リニューアルを行うことが可能です。



2.業務用エアコンを中古で購入するデメリット

業務用エアコンの中古品は、新品よりも安く購入できるメリットがありますが、長期的な使用においてはいくつか注意点があります。押さえておきたいデメリットには、以下の5つが挙げられます。


2-1.寿命が短い

ほかの施設で使用されてきた中古の業務用エアコンは、寿命が短いというデメリットがあります。

業務用エアコンの一般的な耐用年数は、13~15年程度とされています。使用年数が長い中古品は、部品の劣化や性能の低下が進んでいる可能性があるため、新品と比べて使用できる期間が短くなると考えられます。

なお、空調設備の耐用年数についてはこちらの記事で解説しています。

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2-2.保証がついていない製品がある

中古の業務用エアコンには、保証がついていない製品があります。

新品では、通常1年間※1のメーカー保証が適用されます。製造から1年を超える中古品を購入した場合は、メーカー保証の対象外となります。また、一度設置した機器を取り外して再度設置することになるため、施工会社による工事保証も対象外となってしまいます。

なお、中古品の販売店や施工会社によっては、機器本体と工事のそれぞれに対して1~3年※2ほどの保証をつけている事業者も見られます。


※1…メーカーや機種によって保証期間は異なります。

※2…保証の付属を有料のオプションとしている事業者もあります。


→【おすすめ!】記事と合わせて読みたい「空調設備導入に活用できる補助金と申請ステップを紹介」

【補助金活用ガイド】空調設備導入に活用できる補助金と申請ステップを紹介


2-3.故障や不具合の可能性がある

中古の業務用エアコンは、設置が完了するまで正常に動作するか確認できないため、購入直後に故障や不具合が起きることがあります。

機器本体の外観に問題がなくても、以下の原因によって劣化や動作不良が起きている可能性があります。


▼業務用エアコンの故障や不具合が起きる主な原因

トラブルの内容
原因
故障
  • 基盤やコンプレッサーなどの損傷・劣化
  • 冷媒の漏洩 など
不具合
  • 熱交換器の汚れによる性能低下
  • ドレンパンの詰まりによる水漏れ など


頻繁に故障や不具合が発生すると、修理や部品交換が必要になりメンテナンスコストの増加を招きます。また、古い機種で部品が手に入らない場合には、修理が行えなくなり買い替えが必要になるケースもあります。

なお、業務用エアコンのメンテナンスについてはこちらの記事をご確認ください。

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2-4.内部洗浄や冷媒ガスの充填が必要になる場合がある

使用年数が経過した中古の業務用エアコンは、内部にほこりやカビが付着していたり、冷媒ガスが不足していたりする可能性があります。

専門事業者に内部洗浄や冷媒ガスの充填を依頼する場合には、追加コストが発生します。外観だけでは内部の状態を確認することが難しいため、メンテナンスの履歴や内部洗浄の有無などを確認しておくことが求められます。


2-5.省エネ性能が最新機種よりも低い

最新機種と比べて省エネ性能が低いことも、中古品を選ぶデメリットといえます。

業務用エアコンの最新機種では、エネルギー効率が高い冷媒の使用や省エネ性能を高める技術が採用されており、高いパフォーマンスで稼働させることが可能です。

中古品においては、最新機種と比べてエネルギー効率が低く、節電のための機能が備わっていない機種があります。長期間にわたって運用する際に、省エネによる電気使用料の削減効果に違いが生じると考えられます。

なお、省エネ効果を高める空調選びのポイントはこちらの資料で解説しています。併せてご覧ください。

  資料ダウンロード|省エネ課題の解決ガイド 省エネ効果の高い業務用エアコンの種類や、省エネ化する上でチェックするべき、換気や気流についても解説。弊社独自サービスの「気流シミュレーション」もご紹介しています。 TAKEUCHI株式会社



3.業務用エアコンは中古よりも新品を選ぶことが重要

業務用エアコンの中古品には、設置後の故障やメンテナンスコストの増加などのさまざまなリスクがあるため、新品を購入することが望ましいといえます。

中古よりも新品を選んだほうがよい理由には、以下が挙げられます。


▼新品を選んだほうがよい理由

  • 省エネ性能や快適性を高める最新技術が取り入れられている
  • 豊富な機種のなかから施設に合った製品を選べる
  • メーカー保証や工事保証の対象となる
  • 販売元が提供する長期(延長)の保証に加入できる場合がある
  • 中古品よりも寿命を長くできる
  • メンテナンスコストを抑えられる など


新品を選ぶほうが、設置後の故障や不具合のリスクを抑えられるほか、豊富なラインナップから施設に適した機種を選定することが可能です。販売元が提供する延長保証に加入できる場合もあるため、長期にわたって安心して利用できます。

なお、業務用エアコンの選び方や購入とリースの比較については、こちらの記事をご確認ください。

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4.まとめ

この記事では、中古の業務用エアコンについて以下の内容を解説しました。


  • 業務用エアコンを中古で購入するメリット・デメリット
  • 中古よりも新品で購入したほうがよい理由


業務用エアコンの中古品は、設置後の故障やメンテナンスコストの増加、保証の対象外になるなどのリスクが存在します。これらのリスクを回避しつつ、最新技術を取り入れた高効率な運転を実現するには、新品を購入したほうがよいといえます。

TAKEUCHIでは、学校・介護施設・工場・オフィスなどにおいて業務用エアコンのリニューアルをトータルサポートしています。施設に適した機種の選定や省エネ効果を引き出す設置方法、運用効率を高める管理方法などをご提案いたします。


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