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ビニールハウスの空調管理における農業用エアコンの活用。省エネルギー化で収益向上を実現!

ビニールハウス栽培をはじめとする施設園芸においては、経営費に占める燃料費の割合が高くなりやすい傾向にあります。

近年では世界的な燃料費の高騰が生じていることから、ビニールハウス栽培を行っている農家では省エネルギー化へ向けた対策が必要です。

ビニールハウスの空調管理の省エネルギー化を図る方法として、農業用エアコンの導入が考えられます。

この記事では、農業における空調管理の必要性と農業用エアコンの特徴・メリットを解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.農業における空調管理の必要性
  2. 2.農業用エアコンの特徴
    1. 2-1.設定温度の範囲が広い
    2. 2-2.室温が安定しやすい
    3. 2-3.耐久性が優れている
  3. 3.ビニールハウスの空調管理に農業用エアコンを導入するメリット
    1. 3-1.燃料費を節約できる
    2. 3-2.生産量・品質の向上につながる
    3. 3-3.労働時間を平準化できる
  4. 4.まとめ


1.農業における空調管理の必要性

農業においては、ビニールハウス栽培を行う場合に空調管理が必要です。ビニールハウス内の温度や湿度を管理することで、天候・季節に左右されずに農作物を栽培できる環境が実現します。

ビニールハウスの空調管理では温度・湿度の調整や空気の循環による温度の均一化などを行う必要があり、そのためにさまざまな設備が使用されます。


▼【用途別】ビニールハウスにおける空調管理設備の例

用途
設備の例
温める
  • ヒートポンプ式エアコン
  • 重油式暖房機 など
冷やす
  • ヒートポンプ式エアコン
  • ミストシステム など
除湿する
  • ヒートポンプ式エアコン
  • 除湿器 など
加湿する
  • ミストシステム
  • 加湿器 など
空気を循環させる
  • 送風ダクト
  • 循環扇 など


なかでもヒートポンプ式エアコンは幅広い用途に使用できる設備です。一般的な業務用のものに加えて、農業用途に特化した“農業用エアコン”も販売されています。

なお、ヒートポンプ式についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

  GHPとEHPの違い。ヒートポンプ式空調設備の仕組みと第3の選択肢とは 業務用空調機はエネルギー効率の向上や分散を図るために、ヒートポンプ式空調機が導入されているケースがあります。ヒートポンプ式空調機はGHPとEHPがあります。今回は、ヒートポンプ式空調機の仕組みやGHPとEHPの違い、メリット・デメリット、両方のよさを取り入れた第3の選択肢について解説します。 TAKEUCHI株式会社



2.農業用エアコンの特徴

一般的な業務用エアコンと比べて、農業用エアコンにはビニールハウス栽培での使用を前提とした複数の特徴があります。


2-1.設定温度の範囲が広い

農業用エアコンは、設定できる温度の範囲が一般的な業務用エアコンよりも広くなっています。


▼農業用エアコンと一般的な業務用エアコンの設定温度の例

種類
暖房
冷房
農業用エアコン
10~30℃
15~30℃
一般的な業務用エアコン
15~30℃
20~30℃


農作物によって適切な温度は異なります。設定温度の範囲が広い農業用エアコンを活用することで、栽培する農作物に合った温度への調整が行いやすくなります。

※製品によって設定温度の範囲は異なります。


2-2.室温が安定しやすい

農業用エアコンは霜取り運転を最適化することによって、安定した室温を実現します。

霜取り運転とは、冬場においてエアコンの室外機についた霜を溶かすための機能です。霜取り運転中は暖房の熱が室外機に回されることから、暖房から暖かい風が出なくなります。

農業用エアコンは霜取り運転を最適化して時間を短縮できるため、ハウス内の温度調節を持続的に行うことが可能です。これにより、農作物の成長に適した温度を維持できます。


2-3.耐久性が優れている

農業用エアコンは一般的な業務用エアコンと比較して耐久性に優れています。

電装部の耐食性向上によって、高湿度になりやすいビニールハウス内でも安定した運用が可能です。

また、屋外で風雨にさらされる室外機の耐久性・安全性も考慮した設計となっています。



3.ビニールハウスの空調管理に農業用エアコンを導入するメリット

ビニールハウスの空調管理に農業用エアコンを導入することで、燃料費の節約や生産量・品質の向上、労働時間の平準化などが期待できます。

また、これらのメリットはビニールハウス栽培における収益力の向上にもつながります。


3-1.燃料費を節約できる

ビニールハウスに農業用エアコンを導入すると、ハウス内の加温を行う際の燃料費が節約できます。

重油式暖房機の場合、石油燃料を直接燃焼させることから燃料費の高騰に影響されやすい点が問題です。ヒートポンプ式の農業用エアコンは電気を効率的に利用して運転できるため、燃料費に左右されずに安定して運用しやすいと考えられます。

また、石油燃料の消費抑制によってCO2排出量の削減が期待できる点もメリットです。

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3-2.生産量・品質の向上につながる

農業用エアコンによる空調管理を行うことで、ビニールハウスで栽培する農作物の生産量・品質の向上につながります。

農業用エアコンを使用する場合、暖房・冷房・除湿などの機能を活用して細かな空調管理が安定して行えます。

農作物ごとに適した空調環境を整備できるため、生産量や品質の向上を図ることが可能です。


3-3.労働時間を平準化できる

農業用エアコンの導入によって、労働時間の平準化による労働環境の改善が期待できます。

扱う農作物に適した環境が農業用エアコンによって安定して維持できるようになることで、年間を通した安定出荷が実現します。これによって繁忙期と閑散期の差が生じにくくなり、一年間における労働時間を平準化できます。



4.まとめ

この記事では、ビニールハウスの空調管理について以下の内容を解説しました。


  • 農業における空調管理の必要性
  • 農業用エアコンの特徴
  • ビニールハウスの空調管理に農業用エアコンを導入するメリット


農業においては、ビニールハウス栽培の際に空調管理が必要です。

農業用エアコンは、ビニールハウスの空調管理に使用されるなかでも幅広い役割を果たせる設備です。ビニールハウスで扱う農作物ごとの性質に合わせて温度や湿度の調節を行うことで、生産量・品質の向上が期待できます。

また、石油燃料を使用する暖房設備と比較して燃料費が節約できるため、省エネルギー化の実現にも寄与します。燃料費が高騰するなかでビニールハウスでの農業を持続するには、農業用エアコンの導入が有効です。

TAKEUCHIでは、空調設備のトータル改善をサポートしています。施設の課題に合わせた機種の選定から環境に応じた設置場所の提案、導入後のメンテナンスまでお任せいただけます。ぜひお気軽にご相談ください。

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