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工場の節電は3つの対策がポイント! 省エネ化のために実践したい取り組みとは

製造工程で多くの電力を消費する工場では、近年問題となっているエネルギー価格の高騰による影響を受けやすくなります。

特に夏場は、作業場や倉庫などで冷房を運転することによって電力消費量が増加することが想定されます。電気料金の削減を図るためには、空調設備の節電に取り組むことが重要です。

この記事では、工場における節電対策で押さえておきたい3つのポイントと施設管理者による実践方法を解説します。

なお、省エネ化を進める空調選びについてはこちらの資料をご確認ください。

→【おすすめ!】記事と合わせて読みたい「省エネ効果を最大化する空調選びのポイントを紹介」

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目次[非表示]

  1. 1.工場における節電対策のポイントと実践方法
    1. 1-1.空調設備の高効率化
      1. 1-1-1.点検や内部クリーニングを実施する
      2. 1-1-2.最新の高効率機器へのリニューアルを行う
    2. 1-2.空調運転の最適化・自動化
      1. 1-2-1.エリアごとに温度管理を行う
    3. 1-3.建物の断熱・遮熱対策
      1. 1-3-1.断熱塗装や遮熱シートの施工を行う
      2. 1-3-2.全熱交換型の換気設備を導入する
  2. 2.まとめ


1.工場における節電対策のポイントと実践方法

工場の空調について節電対策に取り組む際は、空調設備・運転方法・建物の3つに着目することがポイントです。


1-1.空調設備の高効率化

空調設備の高効率化に取り組むことによって、電力消費量の削減につながります。既存設備のメンテナンスを実施するほか、最新機種の空調設備へリニューアルする方法が考えられます。


1-1-1.点検や内部クリーニングを実施する

定期的に空調設備の点検や内部クリーニングを実施して、本来の冷房能力を維持できるようにします。

フィルターや内部部品にホコリ・汚れが付着している状態では、冷房の運転効率が低下してしまい、消費電力量の増加を招く要因となります。

専門事業者に依頼してフィルターの清掃や内部の洗浄を実施することで、空気の循環や熱交換能力を維持できるようになり、節電につながります。

また、業務用エアコンには法定点検の実施が義務づけられています。詳細はこちらの資料をご覧ください。

→【おすすめ!】記事と合わせて読みたい「設備管理者が知っておきたい法定点検の基本知識」

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1-1-2.最新の高効率機器へのリニューアルを行う

業務用エアコンの最新機種は、10年ほど前の機種と比べて省エネ性能が向上しており、より少ないエネルギーで効率的に運転できる能力を備えています。

工場に導入して10年以上経過している業務用エアコンの場合は、最新の高効率機器へリニューアルを行うことも一つの方法です。


▼最新機種と旧機種の比較

比較機種
DAIKIN スカイエアシリーズ
『FIVE STAR ZEAS』
DAIKIN スカイエアシリーズ
『ZEASQ』
モデル
2023年モデル
(省エネタイプ)
2008年モデル
kWh
1,829kWh
5,467kWh
年間電気料金
79,700円
154,300円

参考:DAIKIN 『FIVE STAR ZEAS


業務用エアコンのリニューアルには初期費用が必要になりますが、補助金を活用して費用負担を軽減する方法もあります。

最新機種と10年前機種の比較や、リニューアルに関する補助金の活用についてはこちらをご確認ください。

  業務用エアコンの性能や機能を比較! 最新機種と10年前機種は何が違うのか 業務用エアコンの耐用年数を超えて利用し続けると、突発的な故障や性能の劣化による電気効率の低下などのリスクが生じます。この記事では、業務用エアコンの最新機種について、10年前機種との比較やリニューアルによるメリットを解説します。 TAKEUCHI株式会社

→【おすすめ!】記事と合わせて読みたい「空調設備導入に活用できる補助金と申請ステップを紹介」

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※DAIKINによって行われた一定条件での試算結果となり、電気料金はあくまで目安とされています。詳細はメーカーにご確認ください。


1-2.空調運転の最適化・自動化

空調運転を最適化・自動化することによって、過剰な冷房による電力消費を抑えられるようになり、省エネにつながります。


1-2-1.エリアごとに温度管理を行う

工場では、生産設備の設置状況や人が出入りする頻度、日当たりなどによって、快適性を維持できる空調の設定温度が異なります。

エリアごとに設定温度を自動で調整するセンサーや運転を制御するシステムを活用することで、空調運転を最適化して電力消費を抑えられます。


▼温度管理に役立つセンサーやシステム

センサーやシステム
概要
温湿度センサー
室内の温湿度を測定して、一定に保てるように風量・温度などを自動で調整する
人感センサー
人の動きを検知して空調の風量・風向をコントロールする
BEMS
(ビルエネルギー管理システム)
建物内のエネルギー使用量を一元管理して、空調設備の温度や運転時間などを自動で制御する
FEMS
(工場エネルギー管理システム)
工場の電力消費量や設備の稼働状況を可視化して、生産設備・空調設備などを自動で制御する


上記のほかにも、作業場で人がいる場所や動きを検知して、建物内のダクトを通じて風を送るスポット空調もあります。

→【おすすめ!】記事と合わせて読みたい「省エネ効果を最大化する空調選びのポイントを紹介」

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1-3.建物の断熱・遮熱対策

工場の節電に取り組むには、建物の断熱・遮熱対策が欠かせません。外気や日射による室内の温度上昇を抑えることで、空調負荷を低減して省エネにつながります。


1-3-1.断熱塗装や遮熱シートの施工を行う

工場の外壁・天井に断熱塗装や遮熱シートを施すことで、日射による熱が室内に伝わりにくくなり、温度の上昇を防止できます。これにより、冷房運転時の負荷が抑えられ、電力消費量の削減につながります。

また、窓は建物のなかでも日射による熱が伝わりやすい場所になるため、窓ガラス用の遮熱フィルムを貼ったり、ブラインドやカーテンで遮光したりすることも対策の一つです。


1-3-2.全熱交換型の換気設備を導入する

空調の運転効率を高める対策として、全熱交換型の換気設備を導入する方法があります。全熱交換型の換気設備は、“熱が高い所から低い所に移動する”という性質を利用して、室温を保ちながら室内外の空気を入れ替えられる設備です。


▼普通換気と全熱交換による換気の違い

普通換気と全熱交換による換気の違い_イメージ図

画像引用元:環境省『ZEBを実現するための技術


一般的な換気設備の場合では、夏場の暖かい外気を取り込むことによって室温が上昇してしまうため、冷房運転時の負荷がかかります。

全熱交換型の換気設備を導入すると、換気の際に室温が保てることから、冷房運転時の負荷が抑えられるようになり、電気消費量の削減を図れます。

出典:環境省『ZEBを実現するための技術



2.まとめ

この記事では、工場の節電対策について以下のポイントを解説しました。


  • 空調設備の高効率化
  • 空調運転の最適化・自動化
  • 空調運転の最適化・自動化


工場の電力消費量が増えやすくなる夏場では、空調設備の運転方法や換気設備の見直し、建物の断熱・遮熱対策などによって、冷房の運転効率を高めることが節電につながります。

現在の業務用エアコンを10年以上使用している工場では、省エネ性能に優れた最新機種へリニューアルを行うことも効果的です。高効率な機種へ更新することにより、中長期的なランニングコストの削減につながります。

TAKEUCHIでは、学校・介護施設・工場・オフィスなどにおいて業務用エアコンのリニューアルをトータルサポートしています。施設の課題を踏まえた空調設計や機種の選定、アフターメンテナンスまでお任せください。

省エネ効果を最大化する空調の選び方については、こちらの資料をご確認ください。

→【おすすめ!】記事の最後に読みたい「省エネ効果を最大化する空調選びのポイントを紹介」​​​​​​​

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