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業務用エアコンの水漏れが発生したら? よくある原因と対処方法

業務用エアコンは、学校・介護施設・工場・オフィスなどにおいて快適な施設環境を維持するために欠かせない設備です。しかし、業務用エアコンを使用しているうちに温度調整が効かなくなったしたり、電源がつかなくなったりするケースもあります。

そのなかでも水漏れは、業務用エアコンで生じやすい問題の一つです。水漏れを放置していると業務用エアコンの故障につながるだけでなく、施設利用者とのトラブルに発展することも考えられます。

施設管理者のなかには、「業務用エアコンの水漏れが発生する原因を知りたい」「水漏れが発生した際にはどうすればよいのか」などと気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、業務用エアコンの水漏れについて、原因や対処方法、予防方法について解説します。


目次[非表示]

  1. 1.業務用エアコンの水漏れが発生する原因
    1. 1.1.ドレンホースが詰まっている
    2. 1.2.ドレンホースの勾配がとれていない
    3. 1.3.フィルターが目詰まりしている
    4. 1.4.熱交換器やドレンパンに異常がある
  2. 2.業務用エアコンの水漏れが発生した際の対処方法
    1. 2.1.①フィルターやドレンホースを洗浄する
    2. 2.2.②専門の事業者に修理・クリーニングを依頼する
  3. 3.水漏れトラブルを防ぐには定期的なメンテナンスが重要
  4. 4.まとめ


業務用エアコンの水漏れが発生する原因

業務用エアコンの水漏れが発生する主な原因は、排水に用いるドレンホースや水を貯めておくドレンパン、温度調節を行う熱交換器などの異常です。

気温が高い時期に業務用エアコンで冷房を使用すると、熱交換器によって温かい空気が冷やされて、エアコンの内部に結露が起きます。結露で生じた水はドレンパンに貯められたうえでドレンホースを通じて排水されますが、これらの工程になんらかの異常があると排水がうまくいかず、水漏れにつながります。

※ドレンホースとは、エアコンの室内外機から発生する結露水を排水するためのホースのこと


ドレンホースが詰まっている

ドレンホースがホコリや汚れによって詰まっていると、排水が円滑に行えなくなって水漏れの原因となります。

業務用エアコンの内部に蓄積したホコリや汚れが結露で生じた水と混ざると、粘り気のあるヘドロ状になります。このヘドロ状のホコリ・汚れがドレンホースに詰まることで、水漏れを引き起こします。


ドレンホースの勾配がとれていない

ドレンホースの勾配が取れていない場合、設計どおりに排水を行えずに水漏れにつながる可能性があります。

水は高いところから低いところへ向けて流れることから、排水に用いるドレンホースは原則として勾配をとって設置されます。

業務用エアコンの設置工事を行った際にドレンホースの勾配がとれていなかったり、逆勾配になっていたりすると、排水が外に流れづらくなって水漏れの原因となります。


フィルターが目詰まりしている

室内機のフィルターが目詰まりしていると、業務用エアコン内部での結露が発生しやすくなり、水漏れも起きやすくなります。

フィルターが目詰まりしている場合、エアコンの風が汚れに遮られることで冷房の効率が落ちます。効率が落ちた状態で冷房を効かせるために熱交換器に負荷がかかり、エアコンの内部が通常よりも冷たくなります。

室温とエアコン内部の温度差が広がることで結露が生じやすくなって排水が追いつかなくなり、水漏れにつながります。


熱交換器やドレンパンに異常がある

熱交換器が汚れたり、ドレンパンが破損したりしている場合、排水を正常に行えなくなって水漏れの原因となります。

熱交換器が汚れていると、結露で生じた水がドレンパンまで落ちずにエアコンの風とともに室内機の正面へと飛んでいく可能性があります。

また、ドレンパンが破損している場合、結露で生じた水を貯めておくことができなくなるため、室内機からそのまま水が零れ落ちてしまいます。

なお、業務用エアコンによくあるトラブルと原因についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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業務用エアコンの水漏れが発生した際の対処方法

業務用エアコンの水漏れが発生した場合、管理者自身でフィルターやドレンホースの洗浄を行う方法と、専門の事業者に修理・クリーニングを依頼する方法があります。


①フィルターやドレンホースを洗浄する

フィルターやドレンホースの洗浄は、管理者自身の手で実施できます。洗浄の手順は以下のとおりです。


▼フィルター・ドレンホースの洗浄手順

洗浄部位
手順
フィルター
  1. エアコンの電源、もしくはブレーカーを落とす
  2. フィルターを取り出す
  3. フィルターに掃除機をかける
  4. ブラシと中性洗剤でフィルターを水洗いする
  5. フィルターを乾かす
ドレンホース
  1. エアコンの電源、もしくはブレーカーを落とす
  2. ブラシを使って可能な範囲で汚れを取り除く
  3. ドレンホースの出口にタオルを巻いて輪ゴムで固定する
  4. 掃除機でタオル越しに吸う
  5. タオルを外して吸い上げたゴミを捨てる


ドレンホースの洗浄を行う際は、市販されている専用のポンプを使用する方法もあります。


②専門の事業者に修理・クリーニングを依頼する

ドレンパンをはじめ、業務用エアコンの部品が破損している場合は専門の事業者に修理を依頼する必要があります。

また、熱交換器のような室内機内部の汚れを掃除機ですべて除去することは難しいといえます。専門の事業者であれば、高圧洗浄を用いて室内機のクリーニングを徹底的に行えます。



水漏れトラブルを防ぐには定期的なメンテナンスが重要

定期的なメンテナンスを行っておくことで、業務用エアコンの水漏れトラブルを防ぎやすくなります。管理者自身で掃除を行うだけでなく、内部の点検を業者に依頼することが有効です。

また、業務用エアコンを導入してから期間が経過している場合には、リニューアルを行うことも一つの方法です。業務用エアコンのリニューアルを行うことで、以下のメリットが期待できます。


▼業務用エアコンをリニューアルするメリット

  • 最新の機器に切り替えることで、高水準の省エネ性能が期待できる
  • リニューアルの際に補助金・助成金を利用できる可能性がある


なお、空調設備の導入に活用できる補助金・助成金についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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まとめ

この記事では、業務用エアコンの水漏れトラブルについて、以下の内容を解説しました。


  • 業務用エアコンの水漏れが発生する原因
  • 業務用エアコンの水漏れが発生した際の対処方法
  • 水漏れトラブルを防ぐためのメンテナンス


業務用エアコンの水漏れが発生する主な原因としては、ドレンホースの詰まりや勾配に関する設置ミス、フィルターの詰まり、熱交換器の汚れ、ドレンパンの破損などが挙げられます。

水漏れが発生した際には、フィルターやドレンホースの洗浄を行うほか、場合によっては専門の事業者に修理・クリーニングを依頼する必要があります。

また、業務用エアコンの水漏れトラブルは、定期的なメンテナンスを行っておくことで防ぎやすくなります。また、導入してから長期間たっている場合は、リニューアルを行うことも一つの方法です。

TAKEUCHIでは、業務用空調機の設備改善をトータルサポートしています。学校・介護施設・工場・オフィスなどの施設の課題に合わせた空調機をプランニングすることで、省エネルギー化と快適性の向上を実現します。

施工後の定期的な点検・メンテナンスや突発的なトラブルへの対応もお任せいただけます。

詳しくは、こちらの資料をご確認ください。

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