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避難所となる学校体育館へのエアコン設置の重要性。災害時に備えた設備とは
大規模な災害時において、学校施設は避難所として活用されます。特に、体育館は被災者を滞在させるために利用されやすい施設です。
しかし、体育館を避難所として活用する場合、エアコンの設置が大きな課題となります。
この記事では、避難所としての学校体育館におけるエアコンについて、設置率や重要性、災害時にエアコンを使用するための設備を解説します。
なお、業務用エアコンのリニューアルに活用できる補助金については、こちらの資料にまとめています。
→【おすすめ!】記事と合わせて読みたい「空調課題における改善提案と弊社事例紹介」
目次[非表示]
1.学校体育館へのエアコン設置率
学校施設へのエアコンの設置が急速に進むなかで、体育館においてもエアコンを設置するケースが見られるようになりました。
ただし、公立小中学校における設置率を見ると2024年9月時点で22.1%となっており、普通教室の99.1%や特別教室の68.7%と比べるといまだに低い水準といえます。
▼公立小中学校における空調設備設置状況の推移
画像引用元:文部科学省『公立学校施設の空調(冷房)設備設置状況について』
出典:文部科学省『公立学校施設の空調(冷房)設備設置状況について』
2.避難所におけるエアコンの重要性
避難所においてエアコンの設置が重要な理由としては、以下が挙げられます。
▼避難所におけるエアコンの重要性
- 熱中症の防止
- 生活環境の維持
- 感染症の予防
夏季に災害が起きた際、避難所にエアコンが設置されていないと被災者が熱中症になりやすくなると考えられます。特に近年では平均気温が上昇していることから、熱中症のリスクは以前よりも高まっています。
また、被災して心身が弱っている避難者に可能な限り過ごしやすい環境を提供するためにもエアコンは重要です。さらに、空調管理が行いやすくなることで感染症の予防にもつながります。
なお、体育館に設置されるエアコンの種類についてはこちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。
3.災害時にエアコンが使える! 体育館で導入できる設備
災害時には、エアコンの動力となる電気やガスなどが通常どおりに利用できるとは限りません。災害時においてもエアコンを安定して稼働させるためには、以下の設備を導入しておくことが有効です。
3-1.産業用蓄電池
産業用蓄電池とは、大規模な施設にも設置できる業務用の蓄電システムのことです。産業用蓄電池に充電を行っておくことで、非常時の電源として利用できます。
また、蓄電池に充電する手段として太陽光発電と連携することで、より長期間の利用が可能となります。
3-2.UPSシステム
UPSシステムとは、停電によって電源供給が停止した際に蓄電池から電力を供給することで、電子機器の稼働を継続させられるシステムです。無停電装置とも呼ばれます。
避難所が急に停電になった際にもUPSシステムであれば快適な空調環境を維持しやすくなると期待できます。
3-3.電源自立式エアコン
体育館に導入するエアコンを、発電機を搭載した電源自立式エアコンにすることで、非常時にも平時と変わらずに運転できるようになります。
電源自立型空調の『GHPハイパワープラス』は、停電時にガス供給での発電が行えます。
発電した電力で業務用エアコンとしての運転ができるだけでなく、外部の空調設備や照明、通信機器への電力供給も行えるため、被災者が安心して快適に過ごせる環境を整備することが可能です。
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4.まとめ
この記事では、避難所としての学校体育館におけるエアコンについて以下の内容を解説しました。
- 学校体育館へのエアコン設置率
- 避難所におけるエアコンの重要性
- 災害時にエアコンを使用するための設備
近年、学校施設へのエアコンの設置が急速に進んでいるものの、体育館に設置されているケースはいまだに少ないといえます。
しかし、体育館は災害時に被災者が滞在するための避難所としても利用されます。被災者に可能な限り快適な環境を提供したうえで熱中症や感染症を防ぐには、体育館へのエアコンの設置が欠かせません。
災害時にエアコンを安定的に稼働させるには、業務用蓄電池やUPSシステムの導入が有効です。また、エアコンそのものを電源供給なしで運転ができる電源自立式にする方法もあります。
TAKEUCHIでは、学校・介護施設・工場・オフィスなどにおいて空調設備のリニューアルをトータルサポートしています。丁寧なヒアリングと現地調査を踏まえて、施設の課題に応じた解決策をご提案いたします。
業務用エアコンのリニューアルに活用できる補助金については、こちらの資料をご確認ください。
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