業務用エアコンでも加湿ができる! オフィスや施設に設置できる加湿機器の種類とは
オフィスや学校、工場、介護施設などにおいては、業務用エアコンによる温度管理と同時に湿度管理を行うことも重要です。加湿によって湿度を適切に保つことで、ウイルス感染の予防や暖房効果の向上、目・肌の乾燥予防などが期待できます。
オフィス・施設で加湿を行うための機器としては業務用加湿器が一般的です。ただし、業務用エアコンにおいてもオプションによって加湿機能を搭載できるケースがあります。
この記事では、業務用エアコンでできる加湿やそのほかの加湿機器について、概要や選び方のポイントを解説します。
なお、業務用エアコンの導入・リニューアルに活用できる補助金は、こちらの資料にまとめています。ぜひご活用ください。
→【おすすめ!】記事と合わせて読みたい「空調設備導入に活用できる補助金と申請ステップを紹介」
目次[非表示]
1.業務用エアコンでできる加湿
一部の業務用エアコンには、“加湿オプション”を取りつけることで加湿機能を持たせられます。加湿オプションを取りつけられるかは、業務用エアコンの形状によります。
▼加湿オプションを取りつけられる業務用エアコンの形状
- 天井埋込カセット型
- 天井埋込ダクト型
- 大型の床置き型
業務用エアコンの加湿オプションを利用することで、暖房時の温風に湿度を乗せられます。ただし、湿度の具体的な設定ができないことに注意が必要です。
2.オフィスや施設に設置できる加湿機器
オフィスや施設に設置できる加湿機器としては、加湿オプションをつけた業務用エアコンのほかにも、業務用加湿器や加湿機能付き全熱交換器などがあります。
2-1.業務用加湿器
業務用加湿器は、オフィス・施設で広く用いられている加湿機器です。
業務用エアコンとは異なり、湿度の設定が行えます。ただし、夏場には使用しない機器のために個別の設置スペースを確保しなければならない点がデメリットです。
業務用加湿器には複数の加湿方式があり、それぞれ特徴が異なります。
▼業務用加湿器の加湿方式
加湿方式 |
概要 |
気化式加湿 |
|
スチーム式加湿 |
|
超音波式加湿 |
|
スプレー式加湿 |
|
また、複数の加湿方式を組み合わせる業務用加湿器もあり、ハイブリッド方式と呼ばれます。
2-2.加湿機能付き全熱交換器
全熱交換器とは換気設備の一つで、換気時に室温が変化することを抑える目的で用いられます。
全熱交換器には加湿機能が加湿機能がついているものもあり、室温・湿度をともに快適に保ちながら換気を行うことが可能です。
また、全熱交換器を用いると空調に必要なエネルギーを削減できるため、電力消費量の削減にもつながります。
3.オフィスや施設に設置する加湿機器を選ぶ際のポイント
オフィスや施設に設置する加湿機器を選ぶ際は、加湿能力やメンテナンスのしやすさのほか、加湿方式が自社に合っているかについても確認することが重要です。
3-1.施設の広さに合った能力の機器を選ぶ
加湿機器の能力は施設の広さに合わせる必要があります。広さに対して能力が低すぎると十分な加湿が行えません。
反対に、広さに対して能力が高すぎる場合は結露が生じやすくなります。また、能力が高い加湿器は電気代がかかりやすいため、余分なコストが生じることにもつながります。
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3-2.メンテナンスしやすい機器を選ぶ
オフィス・施設においては業務の合間に加湿機器のメンテナンスを行う必要があるため、メンテナンスしやすい機器を選ぶことが重要です。
▼メンテナンスしやすい機器の例
- フィルターを取り外しやすい使用しない
- フィルターを使用しない
- タンクや本体の構造が複雑になっていない など
また、抗菌加工が施されている機器や、雑菌が繁殖しにくいスチーム式の業務用加湿器などを選んでメンテナンスの頻度を抑える方法もあります。
3-3.設置する施設に合った加湿方式を選ぶ
業務用加湿器を選ぶ場合、設置する施設に合った加湿方式のものにすることがポイントです。
▼施設の種類と加湿方式の選び方
施設 |
選び方 |
学校 |
噴出口が高温になるスチーム式は避ける |
医療・介護施設 |
雑菌の繁殖しにくいスチーム式を選ぶ |
工場 |
省電力で広いスペースを加湿できるスプレー式を選ぶ |
ただし、工場でスプレー式の業務用加湿器を使用する場合、水道水はそのまま使用せずにミネラル分を除去しておく必要があります。
4.まとめ
この記事では、オフィス・施設の過失について以下の内容を解説しました。
- 業務用エアコンでできる加湿
- オフィスや施設に設置できる加湿機器
- オフィスや施設に設置する加湿機器を選ぶ際のポイント
オフィス・施設における加湿手段としては、業務用加湿機器を設置する方法のほかに、業務用エアコンの加湿オプションや加湿機能付き全熱交換器を導入する方法もあります。
施設の広さや種類によって向いている加湿方法は異なるため、よく検討して導入することが重要です。
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