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落雷による業務用エアコンの故障を防ぐには。不具合が発生した場合の対処法

近年、気候変動による自然災害が激甚化・頻発化しており、毎年のように台風や豪雨による被害が各地で発生しています。なかでも短時間かつ狭い範囲で雨が激しく振るような気象においては、雷が発生しやすくなります。

学校や医療・介護施設、工場、オフィスなどの施設では、快適な室内環境を維持するために業務用のエアコンが設置されていますが、落雷によってトラブルが発生するケースが見られます。

施設管理者のなかには「落雷によるエアコンの故障を防ぐにはどうすればよいか」「不具合が起きた際の対処法を知りたい」と気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、落雷でエアコンが故障する要因や故障を防ぐ方法、不具合が起きた際の対処法について解説します。

なお、エアコンの台風対策についてはこちらの記事をご確認ください。

  業務用エアコンの台風対策とは。通過後の設備チェックも重要 学校や医療・介護施設、工場、オフィスなどの施設において注意が必要な台風による被害に、業務用エアコンのトラブルが挙げられます。この記事では、台風後にエアコンが動かないときの対応やチェックするポイント、台風接近時の対策について解説します。 TAKEUCHI株式会社


目次[非表示]

  1. 1.落雷によってエアコンが故障する要因
  2. 2.落雷によるエアコンの故障を防ぐ方法
  3. 3.落雷後にエアコンの不具合が起きた場合の対処法
    1. 3.1.電源が入らない
    2. 3.2.リモコンにエラーコードが表示される
  4. 4.落雷によりエアコンが故障した場合の保証
  5. 5.まとめ


落雷によってエアコンが故障する要因

落雷によって生じる“雷サージ”という現象によって、エアコンの故障につながる可能性があります。雷サージとは、落雷があった際に過剰な電流・電圧が瞬間的に流れる現象のことです。

雷サージは、建物のアンテナや送配電線などに直接落雷しない場合でも、近くにある樹木・建物の電線を伝って流れることもあります。


▼雷サージが発生する3つの要因

要因
概要
直撃雷
建物の避雷針や電柱、電線、アンテナなどに直接雷が落ちる現象
誘導雷
樹木や建物に落ちた雷が、周囲の電線・電話線などを伝って近くの建物内に侵入する現象
逆流雷
建物の避雷針や樹木などに落ちた雷の電流が地面を伝って建物に逆流する現象


上記のうち、電化製品に影響を及ぼすとされているのが“誘導電”です。施設の電気系統に雷サージによる誘導電が侵入すると、エアコンをはじめとするさまざまな電化製品の故障・誤作動が生じることがあります。



落雷によるエアコンの故障を防ぐ方法

落雷による業務用エアコンの故障を防ぐには、雷サージを回避するSPD(避雷器)を設置することがポイントです。

業務用エアコンは一般的な家庭用エアコンとは違い、電力供給をコンセントからではなく室外機から直接行っています。家庭用エアコンの場合であれば、コンセントを抜くことで電流・電圧が流れる経路を遮断して故障を防げますが、業務用エアコンではこの方法が使えません。

業務用エアコンにおいては、あらかじめ雷サージを防ぐためのSPDを設置する必要があります。SPDは、落雷時の電流・電圧を制御して電気設備を守る装置です。エアコンの設置とともにSPDを設置しておくことで、落雷時に建物内の電気設備へ雷サージが発生するのを防止できます。



落雷後にエアコンの不具合が起きた場合の対処法

落雷後にエアコンの不具合が起きた際には、すぐに故障と判断せずにいくつかの対処法を試してみるのがよいといえます。


電源が入らない

落雷後にエアコンの電源が入らない場合には、エアコン本体の故障や停電などが原因となっている可能性が考えられます。

停電の復旧後に複数のエアコンを同時に運転すると、ブレーカーが落ちることがあるため、時間を空けて電源を入れるようにします。

ブレーカーを入れ直しても電気が使えない場合には、漏電または配電・引き込み線に問題がある可能性が考えられます。メンテナンス事業者や電力会社に確認することが必要です。


リモコンにエラーコードが表示される

エアコンのリモコンにエラーコードが表示されている場合には、メーカーの取り扱い説明書を見て不具合の原因を調べることが可能です。


▼エラーコードの例

  • 圧縮機の過電流による停止
  • 高圧圧力の異常による停止
  • 高圧圧力センサーの不具合
  • プリント基板間の通信不具合
  • 集中管理機器のシステム不具合 など


なお、エアコンのメーカーによってエラーコードの内容は異なります。詳しくはメーカーやメンテナンス事業者にお問い合わせください。



落雷によりエアコンが故障した場合の保証

落雷をはじめとする自然災害でエアコンが故障してしまった場合には、メーカーやメンテナンス事業者による保証の対象外となることが一般的です。

ただし、火災保険に加入している場合には、落雷による損害が補償の対象に含まれている契約もあります。契約しているプランによって補償内容や対象が異なるため、契約書を確認しておくことが重要です。



まとめ

この記事では、落雷によるエアコンの故障について以下の内容を解説しました。


  • 落雷によってエアコンが故障する要因
  • 落雷によるエアコンの故障を防ぐ方法
  • 落雷後にエアコンの不具合が起きた場合の対処法
  • メンテナンスの保証や火災保険の適用について


落雷が発生すると、樹木やアンテナ、避雷針などを伝って過剰な電流・電圧が建物へと侵入して、エアコンが故障することがあります。雷サージによるエアコンの故障を防ぐには、落雷時に電流・電圧を制御するSPDを設置することが重要です。

また、落雷後にエアコンの不具合が生じた際は、電源の入れ直しやエラーコードの確認を行います。それでも復旧しない場合には、メンテナンス事業者に点検・修理を依頼する必要があります。

TAKEUCHIでは、業務用エアコンの導入・リニューアルや定期的な点検・メンテナンス、故障対応などをトータルサポートしています。業務用エアコンのリース契約では“動産保険”を適用できるため、火災保険が未加入の方や保証の適用外と言われた場合でも、損害に対応できるケースがあります。

サービスの概要については、こちらの資料をご確認ください。

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