業務用エアコンの臭いは何が原因? 清掃を専門事業者に依頼するまでにできること
学校や介護施設、工場、オフィスなどにおいて、業務用エアコンは施設内を快適に保ったり、利用者の体調不良を防いだりするために欠かせない空調設備です。しかし、業務用エアコンを起動した際に、エアコンからの臭いが気になってしまうケースもあります。
施設管理者のなかには、「業務用エアコンが臭うのはなぜなのか」「業務用エアコンの臭い対策を知りたい」などと気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、業務用エアコンの臭いについて、原因や放置するリスク、対策を解説します。
目次[非表示]
- 1.業務用エアコンが臭う原因
- 1.1.カビ
- 1.2.たばこを含む室内の臭い
- 1.3.室外からの臭い
- 2.業務用エアコンの臭いを放置するリスク
- 3.エアコンの臭い対策
- 3.1.フィルターを清掃する
- 3.2.冷房・除湿運転のあとに暖房・送風運転を行う
- 3.3.部屋を換気する
- 4.まとめ
業務用エアコンが臭う原因
業務用エアコンが臭う原因としては、カビやたばこのほか、室外からの臭いも挙げられます。
カビ
業務用エアコンの内部にカビが発生すると、臭いの原因となることがあります。業務用エアコンにおいてカビが発生する流れは、以下のとおりです。
▼エアコンの内部でカビが発生する流れ
- フィルターにゴミやホコリが詰まる
- 梅雨の高湿やエアコン内部の結露などで水分が発生する
- ゴミ・ホコリと水分が混ざることでカビが繁殖する
内部で繁殖したカビが業務用エアコンの風で飛ばされることで、臭いが部屋に広がってしまうと考えられます。
たばこを含む室内の臭い
たばこをはじめとする室内の臭いを業務用エアコンが吸い込んでしまうことで、エアコンからの風も臭くなるケースがあります。
業務用エアコンには、室内の空気を吸い込んで循環させる“集じん機能”が備わっています。そのため、業務用エアコンを長期間使い続けているとフィルター部分に室内の臭いが移ってしまいます。
フィルターについた室内の臭いがエアコンから排出される風に混ざることで、臭いの原因となります。
室外からの臭い
業務用エアコンは外につながっているケースもあるため、室外からの臭いがエアコンから室内に流れ込む可能性も考えられます。
▼室外からの臭いによる影響を受ける例
- ドレンホースに汚れが溜まっている
- 外気を取り入れるダクトが汚れている など
業務用エアコンの臭いを放置するリスク
業務用エアコンの臭いを放置するリスクは以下のとおりです。
▼業務用エアコンの臭いに伴うリスク
- エアコンの稼働効率が低下する
- エアコンの故障の原因になる
- 利用者の体調不良につながる
フィルターが汚れた状態で放置してしまうと、稼働効率が低下して光熱費がかかりやすくなったり、負荷がかかって故障の原因になったりします。
また、カビによる臭いの場合、放置することでカビを原因とするアレルギー症状が施設の利用者に生じてしまうおそれもあります。
エアコンの臭い対策
根本的な解決を行うには、修理・メンテナンス事業者に依頼する必要があります。ここでは、修理・メンテナンス事業者に依頼する前に管理者で行える対策を解説します。
なお、空調のメンテナンスについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
フィルターを清掃する
業務用エアコンのフィルターを清掃することで、カビの原因となるゴミやホコリを取り除けるほか、既に発生したカビやフィルターについた部屋の臭いなどを落とすこともできます。
フィルターを清掃する際の手順は以下のとおりです。
▼フィルター清掃の手順
- 業務用エアコンからフィルターを取り外す
- 掃除機やブラシでゴミ・ホコリを取り除く
- カビ用の洗剤をつけて水洗いする
冷房・除湿運転のあとに暖房・送風運転を行う
冷房・除湿運転を行ったあとに暖房・送風運転を行うと、カビによる臭いへの対策になります。
冷房・除湿運転のあと、業務用エアコンの内部には結露が生じています。暖房・送風運転で結露を乾かすことで、カビの発生を抑制する効果が期待できます。
フィルターの掃除では対応できない、室内機内部へのカビ対策として有効です。
部屋を換気する
部屋の換気をこまめに行うと、部屋の臭いがエアコンのフィルターに蓄積してしまうことを避けやすくなります。
また、空気が循環することでエアコンの内部に結露が溜まりにくくなり、カビの防止にもつながると期待できます。
まとめ
この記事では、業務用エアコンの臭いについて以下の内容を解説しました。
- 業務用エアコンが臭う原因
- 業務用エアコンの臭いを放置するリスク
- 業務用エアコンの臭い対策
業務用エアコンが臭う原因には、カビの発生や室内の臭い、室外からの臭いなどが挙げられます。臭いを放置すると、稼働効率が低下したり故障しやすくなったりするほか、施設利用者の体調不良につながる可能性もあります。
業務用エアコンの臭い対策としては、フィルターの清掃や暖房・送風運転の活用、こまめな部屋の換気などがあるものの、根本的な解決のためには修理・メンテナンス事業者への依頼が必要です。
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